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南アルプス・北岳から熊の平小屋  南アルプスを楽しむ

2010年8月7日〜10日

夏山2日目。今日は、白根御池小屋〜北岳〜間ノ岳〜三峰岳〜熊の平小屋、という10時間の行程。

白根御池小屋から北岳への登りは、左俣コースを登る。このコースは、ハシゴとかもあり、ちょっとスリリングな急登だと聞いているので、ドキドキ。

8月だけど、途中に雪渓もけっこう残っていて、雪渓の横をどんどん登っていく。富士山もきれいに見える。南アルプスからだと、富士山が大きく見える。

そして、木のハシゴが登場。けっこう長いハシゴがいくつも続いている。木がすべりそうで少し怖いけど、想像していたほどではない。慎重に登っていく。

高度が3,000メートルに近づいてくる。高山病が心配だったが、少し息が苦しい気がするだけで、特に症状は出ない、よかった。

ハシゴを終えたあと、最後の急な登りを登る。もうすぐ、山頂。前を歩いていたサブリーダーが先頭を譲ってくれた。喜んで、山頂に。

北岳山頂に到着!看板には3193メートルとある。富士山に次いで2番目、高い所にきた実感がわいてくる。

 

山頂で写真を撮ったり景色をみたり、忙しくすごす。もっと長い時間いたいが、今日はこの後も長い行程が残っているので、先をいそぐ。

北岳を下り、間ノ岳を登る。これが長い、なかなか山頂が近づいてこない。

北岳の下り頃から膝に違和感があったが、間ノ岳の登りで膝に痛みを感じるようになった。私は今まで膝が痛くなったことがほとんど無かったので、どうしていいのかよくわからない。

一時的なものかとも思ったが、確実に痛みは増してきている。

間ノ岳は100名山だからか、山頂にけっこう人がいる。すばやく写真を撮って先を急ぐ。熊の平小屋までは、三峰岳というのを越えていく。

この三峰岳がけっこうくせもの。地図にもたいした記載はなく、通過点のような感覚でいたが、けっこうな岩場がある。間ノ岳から先には、人がほとんどと言っていいほどいない。

足を滑らせたら落ちる。3点確保で慎重に進んでいく。岩場になれていない私にとっては、けっこう怖い。

そして、膝の痛みがかなりひどくなってきた。足に力が入らない気がする。しかし、ここは岩場。力が入らないとか言っていられない。必死で一歩ずつ進んでいく。

三峰岳を越えて、さらに2時間強ほど歩き、熊の平小屋に到着。

 

小屋に到着したころには、膝がかなり痛くなっていたので、すぐに冷たい湧き水で冷やす。

私は膝が痛くなるなど想定していなかったので、何の準備も持っていなかったが、メンバーが冷却シートやバンテリンを持ってきており、それらで手当て。(他のメンバーの準備の良さに感動)

明日は、予定では塩見岳に行く、しかもまた長い行程。私の状態では、厳しいことが予想される。ここは、南アルプスの最深部。どこに次の小屋に行くにも3000メートルの峰を越えて、56時間は歩かなければならない。

小屋の人に聞くと、両俣に下りるのが、一番近くて危険が少ないそう。全く逆のルートで想定していなかったエスケープルート。しかも、南のほうで台風が発生しており、明日以降、天候の崩れが予想される、との天気予報。

メンバーで明日の行動を話し合う。私の膝の状態と天候を考え、全員で両股に下りることを決定。もし、膝の状態が悪化していて歩くことが危険なら、小屋に停滞することも考慮する。

そして、私の負担を軽くするために、荷物の一部を他のメンバーが持ってくれることに。

塩見岳にいくチームと両股に下りるチームとの分けるという案もあったが、チームは全員一緒に行動すべし、との考えに全員が賛同してくれて、皆で下りることを決定。

チームで登る、ということが少し理解できた気がする。

仲間に感謝、感謝、感謝。

 

3日目、無事に皆で下山できた。

 

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